大規模災害の後、食糧のことに意識が行きがちですが、それ以上に困ると言われているのがトイレです。
府中市内には3つの都立公園と都立多磨霊園があり、防災面では大規模地震による延焼火災などから一時的に避難する「広域避難場所」として位置付けられています。
ある時、地域住民の方から「多磨霊園内に設置されているマンホールトイレには便座やテントがなく、地域の合同防災訓練でも蓋を開けて見るだけなので、有事の際に使えないのではないか」というご指摘をいただきました。
せっかくなので、多磨霊園と併せて市内の都立公園にもそれぞれヒアリングを行った結果、多磨霊園7基分のほか、府中の森公園(浅間町)7基分にも便座・テントが配備されていないことを確認しました。
多摩霊園は正門から入ってすぐ左手にあるトイレの近くの芝生に、
府中の森公園は北側の野球場とサッカー場の間あたりにそれぞれあります。
ちなみに、武蔵野の森公園(朝日町)にはマンホールトイレ180基に便座・テント90セットが配備済み。
武蔵野公園(多磨町)は6ヵ所中3ヵ所の公衆トイレを災害対応型として建替えしたところであることもわかりました。
このことを受けて、中島よしお都議会議員(都議会公明党)と連携し、有事の際にマンホールトイレが機能するよう多摩霊園と府中の森公園の不足分の資材を配備するよう都に要望。
この9月末に配備されたとご報告をいただきました。 大災害が起きる度に繰り返される「トイレパニック」。
地震で断水や停電になると、水洗トイレの水は流れなくなりますが、生理現象は我慢できるものではありません。
劣悪なトイレ環境は健康を脅かし、感染症のリスクも高まると言われています。
避難所のマンホールトイレの場所を確認するほか、各家庭で簡易トイレやトイレットペーパーの備蓄を心がけたいと思います。
そのトイレットペーパー、家庭での備蓄は1ヵ月分必要ということで、使用量の個人差はあるとは思いますが、 1人1週間1ロールが目安だそうです。
多めの備蓄が良さそうですね。
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